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3年後の君へ

第1章 第1話 3年前

そう、あれは丁度今から3年前…


あの日も桜が満開に咲いていた、中学3年の春だった。

俺、『桜木 彰人』はある決心をした。

それは…


ドンッ!

「よぅ!なぁ彰人、俺らまた3年も同じクラスだな!」


急に背中を叩かれちょっと驚きながらも、後ろを見ると見覚えのあるヤツがいた。

「なんだ木村かよ?つか、いてーよ馬鹿」

「んな強く叩いてねーよ?お前こそちょっとは身体鍛えろよ笑」


はぁー、お前のは特別いてーんだよ


こいつは『木村』っていって、中学一年の頃からずっと同じクラス。まさか3年も同じクラスになるとは思わなかったけど。

ちなみにバレー部主将


せめて人の身体叩くときは、利き手じゃない方にしてほしい。リアルに痛い。


「お前今日朝練は?」

いつもなら俺よりずっと早く登校している筈のこいつが、遅刻ギリギリの俺と被るなんて珍しい。


「あー、さすがに今日は始業式で体育館使うからねぇよ?

ただ、朝ランニングしてたら危なく遅刻しそーになってて、マジびびった笑」




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