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3年後の君へ

第1章 第1話 3年前

『トラットリア Aki』


「あき?ってもしかしてこれお姉さんの名前!?」


驚いてお姉さんの方を振り向くと、にっこり頷いた。


お店の看板に自分の名前あるとか、なんかすげぇな。


「どぅ?驚いた?笑」


「そりゃまぁ。じゃ、ここってお姉さんのお店なんだ?」


「まぁね。てか、お姉さんじゃなくていいよ?」


口に手をあてながら、お姉さんは笑う。


確かに、もう名前わかったんだしな。でも…なんかいきなり名前で呼ぶのって、結構恥ずかしいんだけどな笑



「じゃ、あきさんって呼んでいいっすか?」


なんだか目を合わせてらんなくて、つい下を見ながら話してしまった。


やっぱ、恥ずい。


「もちろん。

じゃあさ、もし良かったら君の名前聞いてもいいかな?」


…さすがに言うしかないよな。
俺だけ名乗らないのも失礼だし、…きっとあきさんなら大丈夫。


覚悟を決めて、今度はあきさんの顔をしっかり見て話した。



「桜木 彰人」



「彰人くんかー、なんかちょっと名前似てるね?笑」



またあきさんはクスクス笑いだす。


本当によく笑う人だなぁ。なんだか羨ましーな



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