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第17章 Side Tatsuya

「どうする?」

「どうする?って、俺が引きつけなきゃだろ?」

「そうだけど、体大丈夫かな、って。」

「このくらい平気だよ。」

そう言って聖がまた前のヤツの方へ向かおうとした。

今度は俺が後ろに回り込む。

もう一度聖を殴ろうとした瞬間に後ろから蹴りを入れる。

相手がバランスを崩して倒れこむ。

それを抑え込めばこっちが勝ったようなもんなのに、そいつは素早く立ち上がる。

今までのヤツがこの蹴りだけで起き上がれなかったっていうのに。

「こいつ、何者だよ・・・」

「そうとう重要な部屋の鍵持ってるんじゃねぇの?」

「そうじゃなきゃ、やってらんねーよ。」

同じ技はしても意味がない。

次の動きを考えなくちゃ。

「上田!聖!そこどけ!」

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