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第20章 Another Side 6

「ちょっといい?」

「?」

声をかけてきたのは、さっきここまで車を運転してきてくれた人。

手にはいっぱい紙を抱えてる。

「まだ施設から出てきたばかりで大変だろうけど、ここからが本番だから。」

そういえばこの人の名前を知らない。

「俺は赤西。これから君たちの弁護士をすることになってる。」

赤西さん・・・。

一見弁護士には見えない。

むしろ弁護されてそう・・・。

「あ!よろしくお願いします!」

「まず君たちにしてもらいたいことがある。」

「してもらいたいこと?」

「ただ、これに俺が関わったことが分かるとあとでいろいろ厄介だからこれを読んでほしい。」

そう言って赤西さんは持ってたたくさんの紙を文一君に渡した。

「絶対にこれを君たち以外の人間に見せちゃダメだよ?」

「はい!」

「もし何か聞きたいことがあれば、そこの紙に載せてるURLにアクセスして。パソコンは栗原先生に借りてくれたらいいから。」

そう言って赤西さんは向こうへ歩いて行ってしまった。

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