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第4章 Side Kazuya

"聞こえますか?”

え?

「今喋ったの誰?」

「しー!」

田口が楽しそうに口に人差し指当ててる。

お前は子どもか!

「何?誰も喋ってないけど?」

そう。誰の口も動いてないのに頭の中から声が聞こえた。

"僕はこうやって力を持つ者と喋らずにコミュニケーションをとることができます。”

ってことは、どちらかが俺らと同じ、特別な力を持ってるってこと?

「室君が特別な力を持ってるんだよ!」

小さく室君がうなずいた。

「ねえ、だから何の力?」

中丸が早く言え、とでも言うような口調になってる。

そりゃ、今ここで中丸だけが仲間外れみたいになってるもんね。

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