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cartoon association 2

第10章 Another Side 3

「照史君・・・?」

部屋に入ると4人が座っていた。

「ほら、お前らも早く座れ。」

いつもここに来るときは首輪には鎖がついていない。

こんなに乱暴に扱われたりもしてない。

全然違う雰囲気に4人は戸惑いを隠せないらしい。

そりゃ、いつも明るい俺らがこんな風に連れてこられたら、おかしいと思うよな。

「じゃ、事情聴取を始めよう。」

そう言ってまた、同じ音声を流し始めた。

4人の顔色も変わっていく。

「濱ちゃん・・・これ・・・」

「これを聞く限り、策士はお前かっ?」

「っ!!」

「濱ちゃん!」

腹に蹴りを入れられる。

数日前、同じ場所を殴られたせいか、痛みが強い。

荒く呼吸しながら、淳太の方を見た。

淳太は小さく首を縦に振った。

ちゃんと話せ、ってこと。

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