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第12章 Another Side 4

ホンマは後ろで手を縛ってる縄もほどいてほしいけど、俺はこの状態で後ろ向かれへんし、望もここまで来るのが限界。

ちょっと我慢しよか。

「照史君、ここどこか分かります?」

ここに来てから1度も実験棟を離れたことがない望にとって、この部屋は初めて見る場所になる。

俺はイヤというほど見た景色。

「俺も正確には分からん。こっちの棟はどの部屋も同じ造りやねん。」

「こっちってどんくらいのおっきさなんですか?」

「むちゃくちゃ広いよ。」

俺らもまだ全部見せてもらったことないから、微妙やけど、それって相当広いってことやん?

「じゃあ、流星とかがどこにいるか、見当もつかへんってことですよね・・・。」

「そやな・・」

せめて淳太君か濱ちゃんと一緒やったらいいねんけど。

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