マシュマロボイス
第1章 花が舞う
目を醒ますと、隣で大野が漫画を読んでいた。
「あ、おはよ」
「んー…」
まだ、寝てたくて布団を頭から被る。
「随分と長く寝てたね」
「それほどでも…」
「褒めてないし」
隣から「あはは」って笑い声と
紙が擦れる音がする。
「ねえ、相葉」
「んー?」
「昨日の声、良かったでしょ?」
紙が擦れる音が止まり、
その場の空気も止まった。
「…うん」
「でも、相葉は寝られなかった?」
「…うん」
大野は、ぐっすり寝てたもんな。
「そっかぁー」
軽く返事を受けて、また紙が擦れる音が隣から聞こえ始めた。
「大野はさー…」
急に話しかけた。
ちゃんと、布団から顔を出して。
「なんであの声を聴いて寝られるの?」
疑問だった。
声に興味すらない俺が、寝られなくなったのに。
「ん?毎日、聴いてるから」
アッサリとした答えだった。
でも、目がいつもと変わって見えた。
「あ、相葉さーエロ本ってどこに隠してるの?」
「はあ!?」
「こないだ買ったの、今読んでるんだけどね。どこに隠せばいいか…」
友達が隣に居るのに、エロ本読むな!
「あ、おはよ」
「んー…」
まだ、寝てたくて布団を頭から被る。
「随分と長く寝てたね」
「それほどでも…」
「褒めてないし」
隣から「あはは」って笑い声と
紙が擦れる音がする。
「ねえ、相葉」
「んー?」
「昨日の声、良かったでしょ?」
紙が擦れる音が止まり、
その場の空気も止まった。
「…うん」
「でも、相葉は寝られなかった?」
「…うん」
大野は、ぐっすり寝てたもんな。
「そっかぁー」
軽く返事を受けて、また紙が擦れる音が隣から聞こえ始めた。
「大野はさー…」
急に話しかけた。
ちゃんと、布団から顔を出して。
「なんであの声を聴いて寝られるの?」
疑問だった。
声に興味すらない俺が、寝られなくなったのに。
「ん?毎日、聴いてるから」
アッサリとした答えだった。
でも、目がいつもと変わって見えた。
「あ、相葉さーエロ本ってどこに隠してるの?」
「はあ!?」
「こないだ買ったの、今読んでるんだけどね。どこに隠せばいいか…」
友達が隣に居るのに、エロ本読むな!