マシュマロボイス
第9章 今を動かす気持ち
「いひゃいっ、やめへ……」
痛くて抱き締めてた手の力を弱めてしまったから
真正面に二宮君の顔がある。
「痛い?」
首を傾げて、問いかけてきた。
その仕草があまりにも可愛かったから
見惚れてた。
「ねえ、聞いてる?」
眉間にシワが寄った。
「き、きいへぇるよ…」
まだ頬を摘ままれてるから、
上手く喋れない。
「もう!」
ペシッ!
今度は、頬を叩かれた。
「って…」
頬を擦ろうと思ったら、
二宮君の手がまだ頬に乗ってる。
「二宮君?」
「……本当に、好き?」
「え?」
「俺のこと、好き?」
俺を見つめる二宮君の目は、
不安でユラユラ揺れていた。
「うん、好きだよ」
もう、迷わない。
“好き”って気持ちは揺るがない。
「俺の右耳が聞こえなくなっても?」
「もちろん」
「ありがとう…」
俺は目から落ちた涙を拭った。
「二宮君…」
しばらく見詰め合って、顔を近付けると二宮君が目を瞑ったから
俺もゆっくり顔を近付けた。
痛くて抱き締めてた手の力を弱めてしまったから
真正面に二宮君の顔がある。
「痛い?」
首を傾げて、問いかけてきた。
その仕草があまりにも可愛かったから
見惚れてた。
「ねえ、聞いてる?」
眉間にシワが寄った。
「き、きいへぇるよ…」
まだ頬を摘ままれてるから、
上手く喋れない。
「もう!」
ペシッ!
今度は、頬を叩かれた。
「って…」
頬を擦ろうと思ったら、
二宮君の手がまだ頬に乗ってる。
「二宮君?」
「……本当に、好き?」
「え?」
「俺のこと、好き?」
俺を見つめる二宮君の目は、
不安でユラユラ揺れていた。
「うん、好きだよ」
もう、迷わない。
“好き”って気持ちは揺るがない。
「俺の右耳が聞こえなくなっても?」
「もちろん」
「ありがとう…」
俺は目から落ちた涙を拭った。
「二宮君…」
しばらく見詰め合って、顔を近付けると二宮君が目を瞑ったから
俺もゆっくり顔を近付けた。