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マシュマロボイス

第9章 今を動かす気持ち

「あ、そうだ。二宮君って」
「二宮でいいです」
「そう?じゃあ、俺も櫻井でいいよ」

また爽やかに笑った。
そして「敬語もやめよ」と付け足した。

「で、二宮って唄歌うんだろ?」

バッと相葉を見ると、
ヤバそうな顔して目を逸らした。

「…まあ、うん」

後で説教だな。
そんな風に考えながら、返事をした。

「ちょっと聴きたいんだけど」
「は?」

どうして初対面の櫻井に、
歌声を聴かせなくちゃいけないの?

「翔ちゃん、それは…」
「いいだろ?雅紀、音痴だから」
「それは、関係ないでしょ!」

「いいよ」

相葉と櫻井が楽しそうにしてるのを、
見てられなくて言った。

「え、マジで?」
「に、二宮君…いいの?」

なんで相葉も嬉しそうなんだよ。

「いいよって、言ってんじゃん」

そう言うと相葉と櫻井が目を合わせて
ハイタッチをしてた。

櫻井の楽しそうで爽やかな笑顔を
見てたらすぐに気づいた。



櫻井、相葉のこと好きだな。


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