マシュマロボイス
第10章 残り一時間
「潤」
「潤君」
潤君がベンチに座らされてて、
翔ちゃんと二宮君に威圧されてる。
「えっと…」
戸惑うのも仕方ないと思う。
「なんで、俺が創った音源を二宮が持ってるんだよ」
「え?これ、櫻井が?」
「あれ?言ってなかった?」
「うん、ね?相葉」
「うん」
「まあ、それはいいや」
二宮君が視線を俺と翔ちゃんから、
潤君に向けた。
「どうして?」
翔ちゃんの質問に潤君は、
俯いて黙ってしまった。
「潤君、教えて」
更に二宮君も質問をすると、
少し顔をあげた。
「……まだ、言えない」
そう呟いた。
「『まだ』?」
無意識の内に問いかけてた。
「うん」
「なんで」
「どうして?」
翔ちゃんと二宮君の声が被った。
「ごめんな」
潤君は苦しそうだった。
「潤君」
「何?相葉」
「今度、ちゃんと教えてね」
翔ちゃんも二宮君も、
絶対に知りたいと思う。
でも、口に出しにくいんじゃないかと思ったから俺が言った。
「うん、いずれはね」
そう言って妖しく微笑んだ。
まるで、全てを知ってるかの様に。
「潤君」
潤君がベンチに座らされてて、
翔ちゃんと二宮君に威圧されてる。
「えっと…」
戸惑うのも仕方ないと思う。
「なんで、俺が創った音源を二宮が持ってるんだよ」
「え?これ、櫻井が?」
「あれ?言ってなかった?」
「うん、ね?相葉」
「うん」
「まあ、それはいいや」
二宮君が視線を俺と翔ちゃんから、
潤君に向けた。
「どうして?」
翔ちゃんの質問に潤君は、
俯いて黙ってしまった。
「潤君、教えて」
更に二宮君も質問をすると、
少し顔をあげた。
「……まだ、言えない」
そう呟いた。
「『まだ』?」
無意識の内に問いかけてた。
「うん」
「なんで」
「どうして?」
翔ちゃんと二宮君の声が被った。
「ごめんな」
潤君は苦しそうだった。
「潤君」
「何?相葉」
「今度、ちゃんと教えてね」
翔ちゃんも二宮君も、
絶対に知りたいと思う。
でも、口に出しにくいんじゃないかと思ったから俺が言った。
「うん、いずれはね」
そう言って妖しく微笑んだ。
まるで、全てを知ってるかの様に。