マシュマロボイス
第10章 残り一時間
学校の帰り道。
機嫌の悪い相葉と、機嫌の良い櫻井を
連れて家に向かっていた。
「雅紀も、二宮ん家行くの?」
「行く」
不機嫌さ丸出しで即答した。
櫻井もそれに気付いてて、目を合わせた俺と苦笑いをした。
「相葉、ちょっと…」
櫻井から少し離れて、相葉の手を引く。
「何?」
明らさまな機嫌の悪さ。
「ごめん…櫻井と約束してて…」
「いいよ、別に」
全然、機嫌がよくならない。
「本当にごめん…」
こんなに機嫌の悪い相葉、
初めて見たからヘコんだ。
縋るような気持ちで、
相葉の手をキュッと両手で握った。
「…」
相葉は何も言わなかった。
だから、声を掛けずらかった。
「二宮」
「え?」
トントンと肩を叩かれて、後ろを振り向くと櫻井が「やめてやって」と、
顔を歪めた。
「へ?」
そして、櫻井が指を差してる方を見ると
顔が真っ赤になってる相葉がいた。
「あ、相葉?」
「っ!」
握った手がビクッと跳ねた。
機嫌の悪い相葉と、機嫌の良い櫻井を
連れて家に向かっていた。
「雅紀も、二宮ん家行くの?」
「行く」
不機嫌さ丸出しで即答した。
櫻井もそれに気付いてて、目を合わせた俺と苦笑いをした。
「相葉、ちょっと…」
櫻井から少し離れて、相葉の手を引く。
「何?」
明らさまな機嫌の悪さ。
「ごめん…櫻井と約束してて…」
「いいよ、別に」
全然、機嫌がよくならない。
「本当にごめん…」
こんなに機嫌の悪い相葉、
初めて見たからヘコんだ。
縋るような気持ちで、
相葉の手をキュッと両手で握った。
「…」
相葉は何も言わなかった。
だから、声を掛けずらかった。
「二宮」
「え?」
トントンと肩を叩かれて、後ろを振り向くと櫻井が「やめてやって」と、
顔を歪めた。
「へ?」
そして、櫻井が指を差してる方を見ると
顔が真っ赤になってる相葉がいた。
「あ、相葉?」
「っ!」
握った手がビクッと跳ねた。