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マシュマロボイス

第11章 太陽と星が導くstory

こんな結末、望んでなかった。

フクロウが潤君でよかった。
どうして、母さんなの。

友達でよかった。
どうして、兄弟なの。

涙が止まらない。

皆が俺を見ては振り返り、
ひそひそ話をする。

そんなのどうでもいい。

こんな結末になるなら、
唄となんて出会わなければよかった。

潤君とも、大野とも、櫻井とも。
そして、相葉とだって。

出会わなければよかった。

俺なんて生まれてこなけりゃよかった。

フラフラ歩いていたら、
駅前に来ていた。

ここから、どっかに行って暮らそう。
右耳が聞こえなくなっても、
あまり不便がない田舎に行こう。

誰にも見つからない、静かな場所。

そして、静かに死のう。
あまりにも辛かった。

俺には重すぎた。

こんな事実なら、知らなきゃよかった。

なんで、
こんなに辛いのかなんてわからない。

精神がやられた。
誰とも話したくない。

知り合いがいない場所に行きたい。

俺だけの居場所が欲しい。

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