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マシュマロボイス

第11章 太陽と星が導くstory

「…ありがと」

二宮君、ショックだったんだな。

「相葉」
「は、はい」

「ありがと」
「え?」

「大好き♡」

急にそんなこと言われて、
顔がボッと赤くなる。

「に、二宮君…やめて……」
「恥ずかしい?」
「……う、ん」

恥ずかしいというよりは、
胸の辺りが擽ったくなる。

「でも、本当だよ」
「お、俺も二宮君のこと好きだし…」
「本当?」
「ほんとの本当」

「ふふ、ありがと」

ちょっとは元気になったかな?
笑ってくれてるし…。

「に、二宮君」
「ん?」

「ギュッてして、いい?」

愛しくなって、
くっついていたくて。

「しょうがないなあ、いいよ♡」

そう言った二宮君は余りにも可愛くて
何だか俺には勿体ない気がした。

「じゃあ…」

向き合うと二宮君は、
ちょっと頬を赤くしてた。

そういう俺もきっと顔が赤い。

恥ずかしいけど、
二宮君と見詰め合って、

そのままギュッと細い体を抱き締めた。

二宮君も俺の背中に手を回してくれた。

「…」
「…」

何も喋ることなく、暫く抱き合った。

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