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マシュマロボイス

第11章 太陽と星が導くstory

ニコッて笑って首を横に振った。

「まだ、寝ない」
「でも、眠そうだよ」
「眠くない」

キッパリ言い切って、
俺の膝の上に座った。

必然的に向かい合わせになる。

「眠くなんてないもん」

俺の首に腕を回して、
ギュッと抱きついてきた。

「に、二宮君?」
「んふふ」

微笑みながら回した腕に力が…。

「くっ、苦しいって…」

腕をポンポンと叩いた。
したら、また「んふふ」って笑って、
更に力がっ…っ……。

「さ、酸素っ…」

もがいた俺をやっと解放してくれた。

「あっ、ごめっ…え?生きてる?」

涙目で俺の頬をペチペチ叩いた。
そんな二宮君が可愛くて、つい死んだフリをしてしまった。

「え?ちょ、相葉?」
「…」

目を瞑ってても分かる。
二宮君は、焦っている。

「ねえ、死んでないよ…ね?」
「…」
「ねえ、相葉、相葉っ」

俺の名前を呼んだ後に、
両頬が温もりで包まれた。

そして、優しく髪を掬われて、
額に柔らかい感触。

そっと目を開くと、
ペチッと頬を叩かれた。

「…嘘つき」

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