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マシュマロボイス

第11章 太陽と星が導くstory

「ごめっ…んっ、んぅ!?」

謝った、んだよね?
俺、なんでチューされてんの?

「っ…あ、ば…」

唇を啄みながら、俺の名前を呼んだ。

俺は返事なんて出来ないくらい頭が
真っ白になっていた。

「っは…に、二宮…君?」
「ふふふ」
「へ?」

裏返ったような声が出た。

「しちゃったね」
「えっ…あ、う、うん」

初めはなんて言ってるのか
分からなかったけど
分かった途端に顔がカーッと
赤くなった。

「…嫌だった?」

俺が顔赤いの分かってるのに、
なんでわざわざ…。

「い、やじゃないよ」
「ホント?」

俺の目をじっと見てて、
嘘をついてるのを見透かされそう。
嘘なんて、ついてないけどね。

「本当だよ」
「ふふ、分かってるよ」

またギュッて。

「相葉?」
「ん?」

猫なで声で話しかけてきた。

「…眠い」
「じゃ、寝よっか」
「うん」

「待って、布団挽いて…」
「一緒」
「え?」

聞き間違えかと思って聞き返す。

「一緒がいいな」

潤んだ目で俺を見詰めるんだ。
その目に引き込まれそうになる。

「ダメ、かな?」

その言葉に首をブンブン横に振った。

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