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マシュマロボイス

第12章 夜に紛れては

(二宮side)

階段を上がる音が聞こえて、
寝落ちしていたことに気づいた。

「…あ、起こしちゃった?」

そろーっとドアが開いて、
俺に気を使ってるのが分かる。

「ううん、大丈夫」
「そう?」
「ううん、寝てた」
「そっ…えっ?」

相葉の顔色が変わった。
そんなに、心配しなくたって。

「あれ?」

今更、相葉の眼鏡に気付いた。

「目、悪かったの?」
「あ、うん。まあ…」

何か恥ずかしそうに、
眼鏡に触れた。

「なんか…」
「ん?」

言うの、恥ずかしいな…。

「相葉」
「は、はい」

敬語で返事をして、
俺の隣に座った。

「め、眼鏡…似合ってる、ね♡」

出来るだけ、恥ずかしさを隠す為に笑顔を見せた。

そしたら、
相葉の顔が真っ赤に染まった。

「あ、ありがとう…」
「どういたしまして♡」

照れてる相葉が面白すぎて、
追い討ちを掛けるみたいに笑顔で相葉の顔を覗き込んだ。

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