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（二宮side）

相葉、知らないで言ったの？
…面白っ。

「相葉、ヘコまないで」
「でも、怒ってるでしょ？」

…面白っ。

「怒ってないって、ね？」

なんで、そんなマイナスなことばっかり想像しちゃうの。

「俺、嬉しいよ」
「え？」

「やり方、
知らないでいてくれて嬉しいの」

もし、知ってたら

“他の誰かとやったんだ”
って、嫉妬しちゃいそうだもん。

「そ、なの？」

不思議そうに聞き返す相葉に、
何も言わずにキスをして、

「そうなの♡」

なんて、ちょっと可愛く言ってみた。

「っ…」

顔、赤くしちゃって。
相葉って、本当に面白くて可愛い。

でも…かっこいい。
もの凄く、かっこいい。

「二宮君は、知ってる？」
「うーん…そんな知識ないや」

潤君との時は、全部向こうのペース、
だったからなあ。

……。

「そっか…」
「ごめん」
「ううん、いいん─」

「今、潤君のこと考えてた」

俺、最低だ。
相葉のこと、大好きなのに。

元彼の潤君と比べちゃうなんて。

……最低だ。