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マシュマロボイス

第13章 小さくても大切さ

(相葉side)

ルンルンして、夢の世界に意識を飛ばした二宮君には悪いけど…。

俺、お腹減っちゃって…。
ちょっと遅い朝ご飯、作っていい?

二宮君が寝たのを確認して、
そっと布団を抜け出した。

…なんか。

なんか、自分の家にいるのに自分の家にいないみたいな感覚。

なんでかな。

二宮君が居るからかな?

“俺ん家”って感じがないのは、
二宮君が見事に溶け込んでるからなんじゃないかなって。

「んんー」

軽く伸びをして、いつものニュース番組で天気を確認して…。

俺が、二宮君のためにご飯を作る。

「…ふ、ふふ」

こんなのが日常になったら、
どれだけ幸せなんだろ…。

「ふ、ふふ」

洗面所に真新しい歯ブラシを、
コップの中に追加。

「ふ、ふふ…」

鏡の中の自分と目が合った。
…俺、変なやつだな。

いや、でも…幸せだから…。

「ふ、ふふ、ふふ」

しょうがないよね?

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