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マシュマロボイス

第13章 小さくても大切さ

(二宮side)

「…」

いない。
一緒に二度寝したはずなのに。

また、俺より先に起きちゃ…

あれ?イイ匂い。
そういや俺、昨日何も食べてないや。

「んぅー」

おっきく伸びをして、
布団からモゾモゾ出て
部屋のドアを開けた。

そのまま、階段を下る。

「ふわぁ~、相葉おはよ」

キッチンで慌ただしく、
フライパンを振ってる相葉。

「に、二宮君、おはよ」
「ん。」
「寝過ぎだよっ」
「フライパン振りすぎだよ」

「ご飯、出来てるよっ」

相葉がドタバタ運んできたお皿から
可愛いタコさんを奪った。

「ぅあ!つまみ食い!」
「んふふ、うんまい♡…ん?」
「あぁ、俺のタコさん…ん?」

俺が相葉を見つめてたら、
タコさんが無くなって悲しんでたのか暫くして目が合った。

「相葉って眼鏡だっけ?」

相葉の眼鏡姿がカッコいくて、
照れ隠しに言ってみた。

「そうだよっ!
俺の事、見てないの!」

…。

よっぽどタコさんが大切だったみたいでちょっとキレ気味に言われた。

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