テキストサイズ

マシュマロボイス

第13章 小さくても大切さ

「…」

ふっくらと頬を膨らませてる相葉。
全く…面白いんだから♪

…じゃなくて!

「俺のタコさんあげるから」
「いい」

そんなタコさん如きで怒んなくたって。

「俺、タコさんで怒ってるんじゃ
ないんだからね。」

今まで聞いたことない棒読み。

…そうとう怒ってんな。
まあ、怒ってるのは眼鏡のこと──





「なんで、起きてくんないの」





「え」

『起きてくんないの?』

俺が、起きなかったから怒ってるの?

「せっかく二人なのに…」

今度は唇を尖らせて、
モジモジし始めた。

「ごめん、これからは起きるね」

面白いから放ってときたいんだけど、
このままにしたら相葉が本当に怒っちゃいそうだから素直に謝った。

「うん、そうして♪」

嬉しそうに向日葵みたいに笑うから、
その笑顔が俺に伝染した。

「じゃ、いただきます」
「いただきます」

二人で手を合わせて、
向かい合わせでご飯を食べる。

「んっ、おいしっ」
「本当?よかったー。二宮君がなかなか起きないから卵半熟なん──」

「半熟が好きっ!」

すごいな。
俺の好みまで分かるなんて…。

以心伝心?♡

ストーリーメニュー

TOPTOPへ