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マシュマロボイス

第13章 小さくても大切さ

(相葉side)

俺の白いTシャツと黒いズボンを着て、
庭で花に水をあげてる二宮君。

シャーってやってるかと思ったら、
バシャーって音がしてバタバタとサンダルを履いて庭に顔を出した。

「うっひゃー」

変な声を出しながらキャッキャッ
空に向かって水を噴射してる。

「あははっ♪気持ちー♪」

水浴びをしてる子犬みたいで、
ものすっっっごく可愛かった。

だから、
余計に声なんて掛けられなくて。

「んれ?相葉」

今更、俺に気付いたみたい。

「ビショビショだね」
「えへへ♡楽しくてね」

か、可愛い…。

「んー、ちょっと替えないかな?」
「替え?あるよ」
「ごめんねー」

ビショビショの二宮君を放っておく、
なんて出来ないもんね。

「あ、タオル持ってくるね」
「ありがと、相葉!」

ほわんって、笑った二宮君にデレそうになりつつも我慢して洗面所に向かった。

─────

「二宮君、どうぞ」
「んーん」

タオルを受け取ってくれない。

「え、乾いちゃった?」
「ううん、違うよ」

二宮君って、ちょっと掴めない。
俺、二宮君が考えてることなんて分かんないからさ…。

「相葉に、拭いてほしいの♡」

…。
ズッキューン。

時間差が心臓に一番悪い…。

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