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マシュマロボイス

第13章 小さくても大切さ

「んー、何だろ…」

本当に分からなくて俯いて考える。

「コレ」
「え?」

二宮君が指を差したのは、俺?

「ど、どれ?」

俺が着てるTシャツ?

「だから、コレ♡」

ギュッと抱き締められる。

「え、コ、コレ?」
「そ、相葉♡」

ズッキューン。

「俺もコレが好きっ!」

ギューッて二宮君を強く抱き締めた。

「あ、相葉、苦しっ」
「あ。ごめんね」

ムギュ。

『苦しい』なんて言われても
止めらんない。

「ち、力強いって」
「んー、二宮君、大好きー♡」

キャラにもなく、
二宮君にデレデレ。

「もお、相葉離せって♡」
「離さない♡」
「じゃ、離さないで♡」
「うん、離さないよ♡」

「「んふふー♡」」

俺、世界で一番の幸福者なんじゃないのかなあ。

“好き”って伝えられる人がいて、
“好き”って伝えてくれる人がいて。

ギュッて抱き締められて、
ギュッて抱き締めて。

こんなに、幸せなことって、
経験したことないよ。

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