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マシュマロボイス

第13章 小さくても大切さ

「あっ!コラッ!」
「あははー、相葉、弱いなー」

ついさっき、
俺の青いスウェットに着替えた二宮君。

テレビを見ていたら、ゲームがしたいと言い出したので出してみた。

────

「あれ?コレ新型?」
「え、そうなの?」

俺はゲーム素人だから、
あんまりゲームのことは分かんない。

「そうなのって…」

呆れたみたいに笑った。

「だって父ちゃんが送ってくるから」
「送ってくるって?」
「赴任先から、送ってくるの」

「赴任先って?」

「んー、アメリカ…」
「ア、アメリカ!?」

身を乗り出して、
目をキラキラ輝かせる。

「すっごいね、相葉の父ちゃん!」

父ちゃんを褒められて嬉し──

「今すぐに、やりましょう!」

すぐに設置して、
もうコントローラーを持ってる。

─────

そして現在に至る…。

「せっかく休みなんだよ?
どっか出掛けようよっ!ああっ!」

コントローラーをブンブン振り回していたから二宮君と肩がぶつかった。

「やりぃ♪てか、動きすぎだわ」

笑ってる二宮君を尻目に、
画面で動いてるキャラクターを頑張って動かしてた。

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