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マシュマロボイス

第14章 胸を焦がしてる

(二宮side)

「うむう…苦しっ」

昨日は怖くなっちゃったけど、
今日は頑張りたいんだ。

いっぱいキスした。
いっぱいイチャイチャした。

それ以上のことを望むのは、我が儘?

「二宮君、大っっっ好き」
「相葉、苦しいって…」
「もお、本当に大っっっ好き」

「相葉ー、くるちい…」

あ、噛んじゃった。
…恥ずかしいな……。

「二宮君、今、なんて?」
「へ?」
「くる?」
「くる…ち、ちい…」

相葉のキラキラした目に負けて、
噛んだ訳でもなく言った。

だから、余計に恥ずかしい…。

「はあっ!」

相葉が急にしゃがみこんだ。

「え、ちょ…相葉?」



「…本当、可愛いなあ」



噛み締めてるんですか?
俺がそんなに可愛いんですか?


「ねえ、お腹減った」

自分でもムードを壊してるのは
わかってるんだ。

けどね。
「可愛い、可愛い」って。

それしか言ってくれないじゃん。

そんなに可愛い人が好きなら、
俺より可愛い人いっぱいいるでしょ。

「可愛い、可愛い」ってさ。

「あ、なに食べたい?」
「……なんでもいい」

「二宮君?なんか怒っ─」
「怒ってないよ。ゲーム借りるね」

……。
本当、子供くせえ。

なんで、どうして……




















自分に嫉妬してんだよ。

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