マシュマロボイス
第16章 揺れる心映す様に
「…本当なの」
「うん、ごめん…」
雅紀、泣いてくれ。
そしたら抱き締めてやる。
落としてやる。
「左耳…いつから?」
「小学生から」
知らなかったよな。
俺、話してねえもん。
「なんで…話してくれなかったの…」
「雅紀は大切な人だから」
遠回しに告白してるようなもん。
「俺だって、翔ちゃん大切だよ…。
だから、話してくれたって…」
そう。これが雅紀。
全く俺の気持ちに気付かない。
「言ったら、雅紀心配するだろ?」
「するよ!」
泣いてる。
顔を上げた雅紀は泣いていた。
「翔ちゃんがツラいの嫌だもん…」
「ごめん、雅紀…」
雅紀の涙をグイッて拭う。
「翔ちゃん、大好き」
「…え?」
「翔ちゃんは?」
「大好き」
雅紀、どうした?
急に何を訊いて…。
「だから、ちゃんと教えてよ」
「…。」
「俺を…頼ってよお~……」
鼻をズズッと啜りながら、
人目も気にせずに泣きわめいた。
「うん、ごめん…」
雅紀、泣いてくれ。
そしたら抱き締めてやる。
落としてやる。
「左耳…いつから?」
「小学生から」
知らなかったよな。
俺、話してねえもん。
「なんで…話してくれなかったの…」
「雅紀は大切な人だから」
遠回しに告白してるようなもん。
「俺だって、翔ちゃん大切だよ…。
だから、話してくれたって…」
そう。これが雅紀。
全く俺の気持ちに気付かない。
「言ったら、雅紀心配するだろ?」
「するよ!」
泣いてる。
顔を上げた雅紀は泣いていた。
「翔ちゃんがツラいの嫌だもん…」
「ごめん、雅紀…」
雅紀の涙をグイッて拭う。
「翔ちゃん、大好き」
「…え?」
「翔ちゃんは?」
「大好き」
雅紀、どうした?
急に何を訊いて…。
「だから、ちゃんと教えてよ」
「…。」
「俺を…頼ってよお~……」
鼻をズズッと啜りながら、
人目も気にせずに泣きわめいた。