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マシュマロボイス

第16章 揺れる心映す様に

前よりも少し明るくなった部屋。

クルクル回る椅子の上に
体育座りをする。

あのまま相葉と櫻井とバイバイした。

大丈夫かな。
あの二人…大丈夫かな。

「…はあ」

溜め息ばかり出てくる。
心配過ぎる。

「どうしよ、連絡しよっかな…」

でも櫻井と話してるかもだし…。
んー、どうしよ。

コンコン。

「和也…」
「あ、どうしたの?」
「ご飯、出来たわよ」
「ありがと」

母さんは少し気まずそう。
でも俺としてはあんま気にしてない。

だって櫻井とも仲良しだし。
あ、でも恋愛には発展しないよ。

だって相葉がいるしね♡

───

「最近、松本君来ないわね」
「あー、そうだね」

「あ、でも遊んでるのよね」
「うん、まあね」

「松本君、元気?」
「元気だよ」

母さんは潤君のことをよく気にかける。
と、言うよりも俺が家に連れてくる唯一の友達みたいなもんだからね。

「えっと、学校楽しい?」
「うん、楽し過ぎるよ」

だって相葉と出逢えたしねえ♡
──顔、デレてないかな…。

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