マシュマロボイス
第3章 あの日からちっとも変わらない
唄を、何曲も作った。
その曲を深夜に散歩コースを歩きながら歌った。
誰にも秘密で。
なのに…
「二宮君、唄上手いね」
笑顔で近付く人がいた。
俺の気持ちも知りもしないで。
潤君と俺の秘密なのに。
奪わないでくれ。
俺らの秘密を…
気付いた時には、相葉の頬を叩いてしまっていた。
“やってしまった”
急にそんな気持ちになって、
涙が出てしまった。
でも、他の感情も渦巻いていた。
“嬉しい”
俺の唄を聴いてくれた。
『上手い』って言ってくれた。
もう、訳が分からない。
「二宮君、座ろうか」
連れられて、ベンチに座る。
「えっと…あ、ハンカチか…」
表情は見えないけど、
あわあわしているのが分かる。
「……帰る」
涙を拭って、立ち上がる。
「え、大丈夫?」
相葉は、本当に心配そうな表情をしていて、
なんだか急に申し訳なくなった。
その曲を深夜に散歩コースを歩きながら歌った。
誰にも秘密で。
なのに…
「二宮君、唄上手いね」
笑顔で近付く人がいた。
俺の気持ちも知りもしないで。
潤君と俺の秘密なのに。
奪わないでくれ。
俺らの秘密を…
気付いた時には、相葉の頬を叩いてしまっていた。
“やってしまった”
急にそんな気持ちになって、
涙が出てしまった。
でも、他の感情も渦巻いていた。
“嬉しい”
俺の唄を聴いてくれた。
『上手い』って言ってくれた。
もう、訳が分からない。
「二宮君、座ろうか」
連れられて、ベンチに座る。
「えっと…あ、ハンカチか…」
表情は見えないけど、
あわあわしているのが分かる。
「……帰る」
涙を拭って、立ち上がる。
「え、大丈夫?」
相葉は、本当に心配そうな表情をしていて、
なんだか急に申し訳なくなった。