マシュマロボイス
第3章 あの日からちっとも変わらない
「ふーん、そんなことが」
頬ずえをついて、麦茶を飲んだ。
「二宮君が好きなんじゃないの?」
翔ちゃんは棒キャンディを口に含んで平然とした顔で言った。
「ち、ちちちち違うよ!」
動揺しすぎてめっちゃ噛んだ。
「ふふ、動揺しすぎ」
また、笑う…。
思い出したら恥ずかしいんだから
笑わないで…。
「でも、雅紀は顔に出やすいからな」
そう言って俺の顔をまじまじと見た。
「そんなこと無いよ」
「そんなことある」
「ない」
「ある」
「ない」
「ある、絶対ある」
そんなに言われたら……
「そうなの?」
「そう」
そうなんだって、納得しちゃうよ。
「そんで、二宮君の“唄”ってどんな唄だったの?」
「『ひらひらと花が舞う』って感じだったと思う」
「ふーん、雅紀音痴だからよく分からない」
「なっ!翔ちゃん、酷い!」
「二宮君の唄が聴いてみたいわ」
俺も、同じ気持ちだよ。
二宮君のさっきみたいに
楽しそうに歌ってる表情が見たい。
頬ずえをついて、麦茶を飲んだ。
「二宮君が好きなんじゃないの?」
翔ちゃんは棒キャンディを口に含んで平然とした顔で言った。
「ち、ちちちち違うよ!」
動揺しすぎてめっちゃ噛んだ。
「ふふ、動揺しすぎ」
また、笑う…。
思い出したら恥ずかしいんだから
笑わないで…。
「でも、雅紀は顔に出やすいからな」
そう言って俺の顔をまじまじと見た。
「そんなこと無いよ」
「そんなことある」
「ない」
「ある」
「ない」
「ある、絶対ある」
そんなに言われたら……
「そうなの?」
「そう」
そうなんだって、納得しちゃうよ。
「そんで、二宮君の“唄”ってどんな唄だったの?」
「『ひらひらと花が舞う』って感じだったと思う」
「ふーん、雅紀音痴だからよく分からない」
「なっ!翔ちゃん、酷い!」
「二宮君の唄が聴いてみたいわ」
俺も、同じ気持ちだよ。
二宮君のさっきみたいに
楽しそうに歌ってる表情が見たい。