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マシュマロボイス

第4章 “それが僕らだ”

「やっ、潤君っ…激しっ」

「カズ、変な声だすなっ」
「だってぇ、潤君、激しっ」

「それ言ったら、カズの方が…あっ」

画面には、“GAMEOVER”の文字。

「いえーい♡俺の勝ちー」

「はあ…周りに変な目で見られるだろ。変な声出すなよ…」

「いーじゃん。楽しけりゃ」

そう言うカズは、どこか投げやりで、
少し不安になる。

「カズ、次行こうか」

「うん。次は、何するの?」

カズは、ゲームが好き。
だからゲーセンによく来る。

でも、ゲーセンにいるときは補聴器を外さないといけない。

「カズ、補聴器、取ってる?」

右耳に掛かってる髪の毛を少し避けて
着いているかチェックする。

「潤君、お母さんみたい。ちゃんと取ってるから」

「うん、ならいいや。」

「潤君」

「ん?」

「また…唄作ったの。聴いてくれる?」

「もちろん」

「潤君に向けて書いたの」

「えっ」

「だから………ちょっと恥ずかしい」

恥ずかしそうに俯いて、
「えへへ」って笑うカズは天使。

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