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マシュマロボイス

第4章 “それが僕らだ”

なんか、サラッと告白された。

「だって、松潤はよくしてくれるし
それに相性いいし♡」

「お前……それセフレだからだろ」

「セフレから始まる恋だって、あるんじゃないの?」

大真面目に言うサトシ。

「ねぇだろ」

「本当に?言い切れる?」

そんなにハッキリとは、言い切れない。

「いや……それは、さ…」

「ねえ、松潤。俺に乗り換えなよ」

手を握られて、不覚にもドキッとした。

「ねえ、松潤?俺の方が好きだよ」
「やめ…」

「俺にしなよ。ねえ、松潤」

何度もサトシから押されて、
甘えられて、強請られて。


「松潤、好き。ギュッてして?」


「無理だよ、俺にはカズが──」


胸ぐらを掴まれて、下にグイッて引かれて

そのまま押し付けるように
唇を重ねてきた。

「俺、こんなに好きなのに…」

「サトシ、何して……」

状況が掴めない俺は、さっきまで重なってた唇を何度も触った。


「ねえ、セフレのときだけでいいから…俺のこと好きになって」


サトシの笑顔を儚げだった。

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