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マシュマロボイス

第6章 届かないこの声も-後編-

「潤君、どうしちゃったのかな……」

不安そうに、呟いた。

潤君も、大野のことに悩んでるけど
二宮君も、潤君のことで悩んでる。

どうにか、してあげられないかな。
二宮君の幸せを
守ってあげられないかな。

「相葉は、どう思う?」
「えっ」

……二宮君には、大野と潤君の関係を言ったらダメでしょ?

どうしたらいいの?

「…悩んでるんじゃないかなあ?」

それっぽいことを言ってしまった。

「悩んでるのかな…」
「…うん」

罪悪感というか…
なんか、後ろめたい気持ちになる。

「相葉」
「ん?何?」

「潤君、何に悩んでるのかな?」

そう言った二宮君の後ろに、
潤君と大野が同じ席に座っていた。

「相葉?どうしたの?」

どうすればいい?

考えてると、大野と目が合った。

そしたら、人指し指を唇に当てて、
「シー」って。

柔らかく微笑んだ。

その微笑みに、更に戸惑った。

「相葉、何見てるの?」

どうすればいい?
何すればいい?



「え?」



二宮君の声で、現実に戻された。

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