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マシュマロボイス

第6章 届かないこの声も-後編-

「はあ?」

俺が怪訝な顔をして、言うと

「だ、だって、さ…」
「“だって”何だよ」


「二宮君…なんか寂し、そう…」


俺の顔を直視出来ない癖に、
俺の感情は把握してる。

「……寂しくなんて、ないよ」
「え、でも…」

「“でも”じゃないのっ!」

ついつい大声で言ってしまった。
ハッとして、周りの人に頭を下げた。

そして、恥ずかしくなって
相葉の目も見れなかった。

「二宮君、大丈夫?」
「…うん。はずい……」

赤くなった顔を手で覆った。

「そっか」

相葉は、それっきり黙っちゃって。
何だか、俺も話しづらくなった。

「…ね、二宮君」
「何?」

「あのね……」

気まずそうで悲しそうな顔をして、
俺に『何か』を伝えようとしてた。

だから、重要な話だと思って──

「ニノ」

俺をそう呼ぶのは、一人だけ。

後ろを振り返ると、案の定、智が
微笑んで立っていた。

その後ろには、潤君がいた。

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