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マシュマロボイス

第7章 二回のwink

相葉は、俺と二人でいてくれた。

「二宮君、本当に」
「いいって、言ってるでしょ」

何度も、確認するんだ。
「潤君のこと、いいの?」ってさ。

「相葉はさ、いつも誰といるの?」

「え?」

聞いてみたかった。
潤君は俺といるし、智は俺といるし…

友達、いないはずがない。
こんなに優しくて、面白いのに。

「あ、翔ちゃんとか…」
「ショーちゃん?」

聞き覚えのない名前に、おもわず聞き返してしまった。

「櫻井翔っていうんだけど、俺の幼馴染みなんだ」

「…ふーん」

つまんないの。
相葉にも、幼馴染みいるんじゃん。

俺と、潤君みたいな関係なのかな。

「うん」
「付き合ってるの?」

「えっ、何言って…」

「あ、相葉ってノーマル?」

俺が見てる限りでは、
ノーマルじゃない感じだったけど。

「ノ、ノーマルじゃない、よ…」
「やっぱり!」

「“やっぱり”って何!?」

今度は、頬を膨らませてる。

この短時間で、
相葉の色んな顔を見た。

なんか…ちょっとだけ、嬉しい。

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