マシュマロボイス
第7章 二回のwink
ずっとトンネルにいるのも、何だから
相葉を俺の家に入れた。
「…お邪魔します」
「どーぞ」
母親は、しばらく帰ってこない。
女手一つで俺を育ててくれてんだ。
母親は、大手企業に勤めてる。
それを知ったときはビックリした。
「相葉、何飲む?」
「ねえ、二宮君」
ソファーに座っていた相葉が、
キッチンにいる真後ろにいた。
「ぅわ、な、何?」
「潤君から、電話来てるよ」
相葉は片手に俺のスマホを持っていた。
「え」
「出なくていいの?」
出ないといけないと思う。
あんな態度とっちゃったし…。
「……出る」
スマホを受け取って、
受信のボタンを押した。
「…もしもし」
『カズ、ごめん…』
第一声は、謝罪の言葉だった。
「なんで、謝んの」
『俺、サトシと……』
その先の言葉を聞いたら、
きっと俺と潤君の関係は終わる。
それが分かってた。
だから、だから……。
「…もう、知ってる」
自分から言ってしまった。
潤君から、別れを告げられるのが怖かったから。
相葉を俺の家に入れた。
「…お邪魔します」
「どーぞ」
母親は、しばらく帰ってこない。
女手一つで俺を育ててくれてんだ。
母親は、大手企業に勤めてる。
それを知ったときはビックリした。
「相葉、何飲む?」
「ねえ、二宮君」
ソファーに座っていた相葉が、
キッチンにいる真後ろにいた。
「ぅわ、な、何?」
「潤君から、電話来てるよ」
相葉は片手に俺のスマホを持っていた。
「え」
「出なくていいの?」
出ないといけないと思う。
あんな態度とっちゃったし…。
「……出る」
スマホを受け取って、
受信のボタンを押した。
「…もしもし」
『カズ、ごめん…』
第一声は、謝罪の言葉だった。
「なんで、謝んの」
『俺、サトシと……』
その先の言葉を聞いたら、
きっと俺と潤君の関係は終わる。
それが分かってた。
だから、だから……。
「…もう、知ってる」
自分から言ってしまった。
潤君から、別れを告げられるのが怖かったから。