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マシュマロボイス

第7章 二回のwink

「うん、大丈夫だよ」
「そっか…良かった…」

ホッと息を吐いて、
微笑んで俺を見た。

だから、さっき見たあの
“戸惑い顔”は幻覚なんじゃないかって思えた。

「相葉…」

“潤君と何話してたの?”

「ん?」

なんて、聞けるわけがない。

「何飲む?」

だから、変な態度とったかも。

「何でもいいよ?
二宮君は何飲みたいの?」

とことん優しい。

「ん、コーラ」
「じゃ、コーラにしよっか」

にこにこ笑ってる。
この笑顔、好きだなあ。

「相葉」

「何?」

「相葉」

「ん?」

「相葉」

「だから、何?」

「んふふ」

「え?呼んだだけ?」

コクコク頷くと、相葉は顔を赤くして
「もー」って言った。

「相葉、時間大丈夫なの?」
「うん、まだ大丈夫だよ」

「そっか、じゃ、ゲームしよっ!」

潤君はあんまりゲームが好きじゃなくて
なかなかゲームに誘えなかった。

「ゲームかあ、俺、ヘタだよ?」
「だと思った」

「……負けねえ」

対抗心が出たとこで、
相葉にコントローラを渡した。

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