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マシュマロボイス

第7章 二回のwink

やっぱり、付き合ってるのにデきないのって辛いもんな。

「俺が、怖くなって…。腹を括れなかったんだ」

シてたら別れないで良かったのかも。

「そ、それは違うよ。
潤君はちゃんと二宮君のことが好きだったし…。
同情とかで付き合ってた
ワケじゃないよ」

同情?

「……と、思う」

俺の不審な顔を見て、
言葉を付け足した。

「…なんか、知ってるの?」
「え」

同情って何?

相葉、右耳のこと知ってるの?
さっきの電話で潤君から聞いたの?

目を逸らしたのは、
右耳ことを知ったから?

聞きたいことが溢れだす。

「潤君から、なんか聞いたの?」
「い、いや…なんでも……」

また、目が泳いでる。
嘘つくのヘタだな。

「……聞いちゃった?」

相葉は黙ったまま。

「コレのこと」

右耳から、補聴器を外して
机の上にカタンッ…って
音をたてて置いた。

「…ごめん」

やっと相葉が言ってくれた。

潤君が相葉になんで俺の耳のことを
話したのかは分からない。

だけど、前言撤回。

相葉は、俺の秘密は守ってくれる。
信用できると思う。

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