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マシュマロボイス

第7章 二回のwink

「って~…」

頭を擦りながら起き上がると、
相葉が慌てながら

「あ、ごめん!大丈夫?」

また、膝枕をしようとしていた。

「ふふ」

そういうことじゃないでしょ。
ついつい笑っていた。

「え、あ、あはは」

俺に釣られて相葉も笑った。

「で?急に立ってどうしたの?」

再び膝枕をしてもらい、
上を見上げて聞いた。

「えっと…その……」

相葉がまた目を泳がせてる。
そんなに言いづらい?

「無理しないでね?」

俺の頭の上にある手を握ってみた。

「…っ」

そしたら、顔が真っ赤に染まった。

「え、えぇ?」

もしかして……

「ご、ごめん」

パッて手を離されて。

「相葉、違うよな?」

膝枕なんてされてる場合じゃない。
起き上がって問いかけた。

「…っ」

そしたら、なんにも答えない。
「違う」とも言わない。

「う、嘘だろ…」

「えっと、えっと…」

驚く俺と、言葉を探す相葉。

……ど、どうしよ。

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