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マシュマロボイス

第8章 こんなキモチ嘘じゃない

「修羅場にしましょーかー?」

こ、怖ぇえ…。

「ごめん、ごめん!冗談だって!な、相葉!」

「へ!?あ、うん…」

今更だけど、二宮君とまともに目が合ってしまって動けない。

「智」
「なんだよぉー」

大野は叩かれたからか、少し拗ねてる。

「潤君、よろしく…」
「……うん」

柔らかい笑みで返した大野に、
二宮君も笑顔で返していた。

そんな二人を微笑ましく見ていた。

したら、二宮君がバッて俺に顔を向けたからビックリした。

「相葉、ちょっと…いいかな?」

ちょっと恥ずかしそうに、モジモジしながら俺を呼んだ。

その呼び掛けに俺はただ頷いて、
二宮君の後に付いていった。

着いたのは、屋上だった。

いつもは、鍵が閉まってるけど
なぜか今日は開いていたんだ。

屋上に着くと、二宮君は屋上の鍵を
ガチャリと音を立てて閉めた。

「に、二宮君…昨日は……」
「謝らないでね」

俺が謝ろうとしてるのに、気づいてる。

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