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マシュマロボイス

第8章 こんなキモチ嘘じゃない

潤君を引っ張って、いつものファミレスへと向かった。

「んで?相談って?」

そう、俺は潤君に相談を持ちかけた。
二宮君のお話について。

「えっと…その、ね?」
「いや、“ね?”って言われても…」

「だ、だよねー…」

なかなか言い出せなくて…。
どうしよ…。

潤君の顔ばっか伺ってると、
笑いながら「何?」って。

「あ、あの…うん。その、あ…うん」

言い出せない。

「なんだよー、カズのこと?」

ビックーー!
思いっきり動揺してしまった。

「ふっ、分かりやすっ」

おかしそうに笑って、
ドリンクバーで持ってきたアイスコーヒーで喉を潤した。

アイスコーヒー…
俺には苦くて飲めないな…。

って、そんなことじゃなくて!

「よ、よく分かったね」
「まあ、見てれば分かるし」

そっか、潤君は二宮君と同じクラスなんだった。

「二宮君、何か言ってた?」

恐る恐る、聞いてみた。

「え?何も」

……だよね。

「あ、でも」

え、続きあるの?

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