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土砂降り

第5章 5

赤岩が体を起こそうとするが、僕が背中にまわした腕に力を込めると諦めたのか、僕の上に倒れこんできた。

足で赤岩の腰をがっちり固定してやる。

「っふ。なに?尚也、俺のことこのまま離さないつもり?」

別にそんなつもりは無いけど。
前回、やり終わってすぐ服を着られたのは嫌だった。

「ちょっとだけ良いだろ。」

そう言って赤岩の首に鼻を埋めてふんふんと赤岩の匂いを嗅いでみる。

「っん。嗅ぐなよ。しょうがないな、尚也のお願い聞いてばっかだなぁ。」

迷惑そうに言われながらも僕は気にせず赤岩の耳をつたって髪を嗅ぐ。

だって赤岩、笑ってるし。

しばらく目を閉じてゆっくりしていると、
「ティッシュ取ってくる。拭かないと乾いてきちゃったよ。」
そう言って僕の腕を剥がして起き上がり、お腹周りを拭いてくれる。

ぼーっと赤岩を見つめていると、僕のだしたモノを指で掬い、ヌルッと僕の唇に塗りつけてきた。
「っげ!やめろよ!」

「見てるなら手伝ってくれよ。尚也はお姫様気取りだな。」

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