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土砂降り

第10章 10

1日が長く感じた。

やっと放課後になり、赤岩が迎えに来てくれる。

「帰れる?」
赤岩に声をかけられる。
鞄に読みかけの本をしまって赤岩のもとへ駆け寄った。

「帰ろうっ。真っ直ぐ赤岩の家に行く?」

朝同様に隣に並んで歩く。

「尚也、なんか元気だね?
そのつもりだけど、寄りたいところある?」

「春樹にも今日はご機嫌だねって言われた。
寄りたいとこない。赤岩の家行こう。」

昨日だったらここでキスが来るタイミングだったけど、流石に外では頭をぽふぽふされた。

赤岩の家に着くと赤岩の部屋に向かう。

朝起きた時、そのままで出てきたのに、ベッドのシーツが綺麗になっていた。

赤岩からルームウエアを受け取り着替える。

着替え終わって、ベッドに腰掛けると赤岩も制服を脱いで着替え始める。

ボクサーパンツ1枚になって制服をハンガーにかけている。急にイタズラ心が芽生える。

そっと近づき、赤岩の背中にギュッと抱き付いてみた。
赤岩の体が一瞬ビクッと反応したのが面白くて、背中に舌を這わせる。

乳首をくるくる触りながら肩甲骨の辺りを舐め回す。
赤岩、ピクピクして可愛いっ。

脇腹を舐めながら赤岩の体を回転させて、こっちを向かせる。

「っ、尚也っ?」
僕は振り返った赤岩の顔を見た途端に生まれて初めての感覚を体験した。

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