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土砂降り

第16章 16

「俺たちはもう大丈夫だよ。
俺は今健斗が好きだし、健斗も俺を好いてくれてる。話し合って、向き合って、好きになった。最高のパートナーだと思ってるよ。
なんて、惚気だね。」

「連絡、無視しててごめん。」

春樹が笑って話をしてくれるので、やっと一つ謝るの事が出来た。

「二度と無視はしないでよね?友達に無視されるなんてショック大きいんだよ?それに頼ってもらえないのも寂しかったな。まぁ頼れない状況だったんだろうけど、これからはそうじゃないから。なんでも相談して?信頼して頼ってよ。ね?」

友達って言葉に涙が出そうになる。

カチャっ

「なお、自分の気持ちと向き合え。正直に全部言っていい。俺が責任持つ。だから嘘ついたり逃げたりするのは無しだ。いいな?」

部屋に帰ってきた健斗をみつめる。
こくんと頷く。

健斗がすっと身体をずらすと僕は目を見開いた。

「赤岩、、、、。」

「…………,。」

健斗に連れられ、ベッドの足元に腰を降ろす。
僕の隣には春樹が座ってくれている。

少し離れた床に健斗がドカっと腰をおろす。

「ごめん。具合、悪かったんだな。」

「ううん。もう平気だし。」

「…………。」

「…………。」

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