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土砂降り

第2章 2

そうこうしている間に図書室のドアの前に着いてしまう。
古くて重たいドアを開ける。
相変わらずギシギシとうるさい床だな。

取り敢えず赤岩が来るまではいつも通り本を読もうと、ソファーへ向かう。

が、いつも通り本を読むなんて事は出来そうにない。
ソファーには既に赤岩が、寝転んでいた。

僕を見つけると嬉しそうに立ち上がり、手招きをする。

小さく溜息を吐き、諦めて赤岩に近寄ると、どさっ!と、勢いよくソファーに押し倒される。

急な事に目を瞑ってしまう。

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