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土砂降り

第2章 2

「ぐっ!ゲェッホ!ゴホッ!オェッ!ゲホッ!」

言葉を出すことは出来ない。
喉がイガイガとする。苦しい。

しばらく咳き込んでいる間に赤岩は自分の身なりを整えていた。

やっと少し落ち着きを取り戻す。

「はぁっ。赤岩。本当とんでもないやつだな?まぁ、いいよ。これで満足しただろ?2回続けてイったんだ。写真消せよ。」

僕の声を聞いた赤岩がこっちに近ずいてくる。
笑顔がちょっと、怖い。
なんだよ。

「尚也。明日と明後日、毎週水曜と木曜は俺、部活で来れないから、2日間自分で考えて?
次回は金曜日だよ。
写真を消すなんてとんでもない。
ただ続けて2回イったって全然満足できないんだよ。
宿題。頑張るんだよ?卑猥な尚也がうつった写真の為にね。」

そう言って図書館から出て行ってしまった。

追いかけようにも全裸の俺は、大雨の音を聞きながら立ち尽くすしかなかった。

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