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土砂降り

第3章 3

次の日。
僕はとても暗い、というか悩んでいる。だってどうすればいいのか、何が間違っていたのか全然わからない。

赤岩は二回イった。二回も気持ちいい思いをしたってことだろ?
なのに何が不満なんだ。

溜息ばかりが漏れる。

昼休み、そんな僕を見兼ねた友達が声をかけてくる。

「なお!なんだよ朝から!悩みがあるなら話せよ。小さい頃から一緒の俺になら言えないことなんてないだろ!」
こいつはバスケ部の時期エースで小学校からの友達。高田 健人。
家も近く、いわゆる幼馴染だ。

背が高く、体力が自慢の
まぁバスケ馬鹿だ。

馬鹿だが口は堅いし友達思いで優しい。
相談してみても良いかも?って言ってもここじゃ無理だし。

「水曜は俺、部活休みだしさ。
なお!今日うち来いよ!なっ!
決まりだっ!」
と、言って行ってしまう。

ここでは話せないと悟ってくれたのだろう。やっぱり優しいな。

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