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俺の足にキスを…

第2章 再会

新しいクラスは皆となじめた。


誰かが誰かを一人にすることもなく割りとよい


スタートだなとカナは感じた。


担任が 「今から入学式だ。体育館へ移動するようにー。」


と言った。


皆はめんどくさい早く帰りたいなどと口々に



言いながら体育館へ移動した。



入学式が始まり中盤にさしかかったころ――


「それでは生徒会長から挨拶。生徒会代表、藤ヶ谷タイスケ。」



階段をのぼる彼に会場から黄色い声が響く。



「皆様ご入学おめでとうございます。生徒会長、藤ヶ谷タイスケです。」



カナは驚いた。



あの時のぶつかった男だった。



背が高くみょうに色気をはなつ感じ。



彼だ……………


《どうしよう。生徒会長だったなんて。》



カナは一気に緊張ににた感覚に襲われ下をむいた。



入学式がおわり下校時かんになりカナは生徒会室に向かった。



《おわびだけはちゃんとしよう。》



カナは生徒会室を探してドアの前で躊躇した。



《でも、怖い。》



すると後ろから低い声で



「邪魔なんだけど。」


と言った。「あっ、すっすみません!」



カナは慌てて横によけた。そしてまた人にぶつかった。



「ククッ…お前さぁ本当によくぶつかるね。わざと?」



ぶつかったのは生徒会長の藤ヶ谷だった。


カナは慌てて藤ヶ谷におわびをした。


「あの、今朝とそして今もぶつかりまして申し訳ありませんでした。朝ちゃんとおわびできてなかったのでおわびにきました。本当に申し訳ありませんでした。」



カナは深々とお辞儀をした。


藤ヶ谷は 「あー、ならさその事なんだけどおわびついでに一つ生徒会の仕事手伝って?」



「えっ?あっ、はい。もちろんです。」



「ぷっ、もちろんねぇ。いいよ。なかはいれよ。説明するから。」



カナは藤ヶ谷に導かれて禁断の扉をあけた。







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