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はな*つむ

第3章 ハナ

 氷雨を抱いた時の悦びと興奮は今までに感じた憶えの無い物であった。

「ん……はぁ、氷桜さ、ま……何だか、今日は……」

 口を離した松乃に、今度は氷桜の方から唇を重ねる。
 壁に松乃の身体を押し付け、装束の紐をほどく。

「はっ、ひお……さ、んぐっ」

 熱い息を溢しながら喋ろうとする松乃だが、直ぐにその口は塞がれてしまう。
 装束をはだけさせ無防備な姿になった松乃の下部に手を伸ばし、指で刺激をする。

 彼女との付き合いは長く、何度も身体を重ねた仲でも有った。
だからどういじめれば彼女が感じるのか、何処を攻めれば彼女を感じさせれるのかを知っている。

 慣れた動きで感じる所を攻めて来る氷桜の手に、松乃の身体は過剰なまでに熱くなった。
 壁に押し付けられながら、快楽に身をくねらせる。

 好い所ばかりを触れられ、松乃は呆気なくイってしまった。

「ん……はぁっ」

 やっと唇を離す氷桜。

 しかしその手は止まらなかった。
指を三本、松乃の中に入れて中でグリグリと動かす。

「あッ、あぁ」

 とろけてしまいそうな快楽に松乃は声を溢した。
 中を刺激しながら氷桜は彼女の胸に舌を這わせ、その頂にある突起を口に含む。
 舌で突起を転がしたり軽く噛んだりをすると、松乃の甘い声は更に熱を帯びた。
氷桜の頭に抱きつき、松乃は目を潤ませる。

「あぅ、氷桜様ァ……!」

 何かを求め、請うような目で彼女は氷桜を見た。
 氷桜は指を抜き、松乃の首に歯が触れる程度に軽く噛みつくと、壁に押し付けたまま彼女の足を持ち上げる。

 そして、彼女が求めているモノを濡れたその場所に深く突き刺した。

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