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貴方に出逢えて。

第11章 ✿悲しみの果てに✿



「……昨日、何かあったのか?」

聖也の大きな瞳はいつものように澄み切っていて嘘も何もかもわかってしまうような気に駆られる。

凛は慌てて目を逸らした。

それから少しの沈黙の後凛は口を開いた。

「…………そう……だね……

昔ことを少し思い出したら辛くなっちゃった。

あたしが弱いからいつまでも昔のことに囚われて前に進めないのかもしれない」



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