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貴方に出逢えて。

第3章 ✿戸惑いと、その先に✿




「ーーちゃん?おねーちゃん?」

森生が何度か凛を呼ぶと突然我に返った。

「は、はい?」

先程までは森生の顔を見ていた凛がいきなり取り乱した姿を見て森生が少し笑った。

それだけでも森生がやれば絵になる。

「お、やっと授業に、戻ってきたな。おまえ、魂飛んでたぞ〜。ほれ、この英文、和訳して。」

森生が長い指で黒板に書いてある英文を指差し、凛を直視する。



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